では、各調理モードの特徴を、実際の調理を例にとって、少し詳しく見ていきましょう。

1.熱風(ホットエアー)モード
30℃〜300℃の範囲で、主に「焼く」作業(オーブン料理)に使用する調理モード。目安となる温度設定は次のとおり。
魚の塩焼き、ローストなど 200℃〜300℃
照焼き、味噌焼きなど 160℃〜210℃
肉類のロースト (高温) 160℃〜300℃
(低温) 80℃〜120℃
菓子類の焼成 140℃〜200℃
2.スチームモード

蒸気を主体として、「蒸し物」や「茹でる」調理に使用する調理モード。スチームモードの中に「低温スチーム」、「スチーム1」、「スチーム2」と、低温から高温まで3つのスチーミング機能があります。

1)低温スチーム(30℃〜99℃)
30℃から99℃の範囲で1℃単位での温度設定ができ、しかも設定した温度を一定に保つことが可能なため、茶碗蒸し、プリンなど火加減が難しい料理や、パサついたり、固くなりやすい素材の加熱、真空調理の低温加熱などに使用します。

2)スチーム1(100℃)
100℃の蒸気を庫内に送り込み蒸し器として使用するモードで、庫内温度は沸点まで到達します。蒸気量を飽和水蒸気量に固定しているので、蒸気を効率良く使えます。加熱後の食材表面のベタつきが少ないのが特長。
3)スチーム2(100℃)
スチーム1が蒸気量を固定しているのに対し、スチーム2は蒸気を庫内に送り続けるため、大量の蒸し物料理に適しています。また、冷凍食品の加熱、おこわ、赤飯などもち米を蒸す場合にも最適。
この2つのモードは、どちらかといえば、お馴染みのものだと思います。
クイックスチームなど、蒸し器と少し異なる機能もありますね。