: | 材料を計量し、ミキサーで捏ね上げる。 | |
: | 発酵をとり、イーストを活性化させる。(30分~) | |
(生地によってはパンチをして二次発酵をとる。) | ||
: | 生地を作りたいものによって大きさを切り分け、まとめる。 | |
: | 成形しやすくするため、生地を休ませる。(10~30分) | |
: | 望みの形にする。 | |
: | オーブンに入れる前にもう一度イーストを活性化させ、 | |
パンを膨らませる。(30分~) | ||
: | パンを焼く |
製パンのレシピでは「ベーカーズ%」で計量する。
小麦粉(全ての粉類)100%に対して他の材料が何%か表したもの。
レシピ例)
材料 | ベーカーズ% | 粉3Kg仕込む場合 |
強力粉 | 100% | 3000g |
砂糖 | 8% | 240g |
塩 | 2% | 60g |
イースト | 0.6% | 18g |
水 | 60% | 1800g |
合計 | 170.6% | 5118g |
あんぱんの生地量を1個50gとすると、
5118÷50=102.36(個)
つまりこの場合、粉3Kg仕込みであんぱん約100個の生産量
ということになります。
必要な道具
<ボウル> |
|
<はかり> |
<温度計> |
パンの骨格をつくる作業。
専用ミキサーを用いて、捏ねて打ちつける作業をする。
これによって小麦粉のグルテンが引き出され、パンにボリュームや弾力を与える。
求める食感によって必要なグルテンの強さは違うので、生地によって
ミキシングの仕方を使い分ける。
開始 |
開始3分 |
油脂投入 |
捏ね上がり |
必要な道具
<ばんじゅう> |
<ドレッジ> |
パンには捏ね上がった時点の温度(「捏ね上げ温度」という)が指定されているので、
その温度になるように初めの給水温度を調節する。
ミキサーで生地を捏ねると摩擦で生地の温度は上昇していくことも考慮し
給水温度を決める。
仕込む水の温度を調節します。
例えば、室内温度や仕込む量が変わると、同じ水温で
パンを捏ね上げても捏ね上げ温度が上下するので注意が必要です。
捏ね上げた後、表面をきれいに
した時点で温度を計測します。 これが「捏ね上げ温度(生地によるが、 24~28℃位)」です。 |
発酵をとり、イーストを活性化させる。(30分~)
イーストが活動しやすい環境の中でパン生地を膨らませ、
パンの香りも引き出す。
<ホイロまたはドゥコンの設定の目安>
・温度:30~40℃
・湿度:70~80%
といった設定をする。
※パン生地による
<一次発酵完了の目安>
指先に少し粉をつけて生地に差し込み、指を抜いても
生地がゆっくり戻りつつ、穴が残れば発酵完了。
(生地の戻りが早いと発酵不足、戻らないと過発酵)
一次発酵終了後、大きな生地を切り分ける作業。
素早く正確に、生地が乾かないうちに
ドレッジやスケッパー等で切り分ける。
生地の傷を増やさないよう、なるべく少ない回数で切り分ける。
あんぱん生地重量40~60g
必要な道具
<スケッパー> |
<上皿竿ばかり> |
ところもあります。10g~2Kgまで計れる物が一般的です。
昔からの道具ですが、ほとんどのパン屋さんが愛用しています。
分割して傷んだ生地は形がバラバラな上、
切り口がべたつくので、一度丸めて表面を
なめらかにしてから成形しやすい形にする工程。
丸めた直後の時点では生地が強く張っている状態。
このままでは生地がのびにくく、成形しづらいため、丸めた状態のまま
15分前後おいて、生地を休ませることで生地がゆるむのを待つ。
成形しづらくなるので、ご注意ください。
休ませた生地を望みの形に整える工程。 |
|
あんぱんの場合、生地40~60gに対して
あんこが30~50g入ります。あんこを包む ことを「包餡(ほうあん)」といいます。 |
必要な道具
<めんぼう> |
<あんべら> |
<食パン型> |
<かご・トレー> |
<パン用キャンバス> |
オーブンに入れる前に成形によって締められた生地を
もう一度イーストを活性化させ、パンを膨らませる。
<ホイロまたはドゥコンの設定の目安>
・温度:30~40℃
・湿度:70~80%
といった設定をする。
※パン生地による
<最終発酵完了の目安>
パンの種類によるが、生地が1.5~2倍まで膨らめば発酵完了。
パンをオーブンに入れて焼き、生の生地に火を通して
食べられる状態にする。見ため向上と、
保水性を保つために、焼成前に塗り卵を塗る。
あんぱん(生地50g程度)などの小物のパンは
約15分かけて焼いていく。
焼き色はタップ(熱量調整)で調節していく。
必要な道具
<刷毛> |
<霧吹> |
<クープナイフ> |
パン生地を投入してください。
十分に庫内が温まっていない場合、生焼けや乾燥等の原因になります。
また、生地をオーブンに入れる時は、オーブンの温度が
下がらないうちに素早く投入しましょう。
焼成後は一度天板ごと打ちつけ、ショックを与えることで焼き縮みを防ぐ。
このようにきれいな焼き色がつけば完成。
袋詰めする場合は、少しでも温かさがあると袋に水滴が
ついてしまうので、パンが完全に冷めてから行いましょう。